「競泳の原点は郡山」 立石選手が「銅」、県民に勇気
競泳選手としての道を歩み始めるきっかけとなった郡山市での少年時代。「特別な思い」を持つ本県の子どもたちに、銅メダルという形で思いを表現した。競泳男子200メートル平泳ぎで銅メダルを獲得した立石諒選手(NECグリーン、郡山・桜小出身)。幼稚園と小学校時代を過ごした本県に勇気を届けた。
「被災地に向けてどれだけ力を与えられるかが、僕たちに懸かっている。福島県の小学校に在籍していたこともあり、(福島には)特別な思いがある。メダルを取れて良かったと思っている」。レース後、メダリスト記者会見で、立石選手はこう語った。その思いは届いただろうか。
立石選手が競泳選手として歩み始めたのは本県だった。父親の仕事の関係で、幼稚園から小学校4年生までの6年間を過ごした郡山市。「競泳選手を始めたきっかけは郡山。小学校時代はすごく楽しかった思い出がある。友達もたくさんいた」。立石選手は多くの出会いを通じて、独り立ちし、成長した。
「ここに来るまで、何回も水泳をやめようと思った」。4年前の北京五輪を逃し、一時は競技から離れることも考えた。「それでも両親はつらいときも思った通りにやらせてくれた。仲間も背中を押してくれた」。両親や仲間の支えがあったからこそ、メダリストの仲間入りができたことを強調した。
(2012年8月3日 福島民友ニュース)
|