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第30回ロンドン夏季オリンピック
福島民友ニュース
本県への感謝を力に 久保倉選手、あふれる涙

 感謝の言葉を口にすると、本県で大きく成長したハードラーの涙が頬を伝った。ロンドン五輪の陸上女子400メートル障害に出場した久保倉里美選手(30)=新潟アルビレックスRC、福島大卒=は練習拠点とする本県で遭った東日本大震災と原発事故を乗り越え、海外の強豪がひしめく準決勝の舞台に2大会連続で立った。「震災や大きなけがもあったが、多くの人に支えられて今がある」。胸に刻む思いは涙となってあふれ出した。
 北海道で育ち、中学時代は全国大会に出場するほどバスケットボールに打ち込んだが、自分自身で勝つ喜びを味わうため高校2年から陸上に転向した。「高校までは目立たない選手。福島に来なければ今はない」。福島大に入学後、同種目で日本選手権を5連覇した吉田真希子選手(東邦銀行)らの影響を受けながら着実に成長。史上初の日本選手権6連覇、55秒34の日本記録樹立など数々の偉業を成し遂げ、北京五輪には女子1600メートルリレーに同大で練習する仲間と出場した。
 北京後の4年間でアキレスけんの部分断裂、原発事故による影響と数々の困難があった。特に原発事故直後には放射線の影響から、練習は困難を強いられた。「決して楽な4年間ではなかったが、福島大でやってきて良かった。皆さんの支え、応援が力になった」。自身を育てた本県への感謝の気持ちを五輪の舞台で力に変えた。目標だった決勝進出は成し得なかったが、夢は大きくなった。「世界と勝負する楽しさ、経験したことを日本の陸上界全体につなげ、全体で強くなりたい」。久保倉選手はこの経験を無駄にするつもりはない。
(2012年8月8日 福島民友ニュース)



 


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