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女子総合は佐藤由が優勝 下りで勝負、一気に独走
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【フルマラソン女子】両手を広げ、ゴールテープを切る佐藤由貴(八戸市BT協会)=アクアマリンパーク
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大きく両手を広げ、笑顔の花を咲かせた佐藤由貴(青森・八戸市BT協会)。女子総合で2位だった前回大会を制した大谷瑠美(いわき市)を破り、雪辱のゴールテープを切った。「勝ちを意識し過ぎず、初心に戻ることができた」。東日本大震災の津波で自宅近くの海上自衛隊基地に一時、身を寄せた佐藤。同じ被災地でつかんだ優勝は、走ることの楽しさを再認識する1勝となった。
海沿いの強烈な向かい風が吹き付ける中、「勢いあまって早く飛び出さないことを心掛けた」。とにかく1キロ4分〜4分10秒ほどのペースをキープし続けた。5、10キロを主戦場とする佐藤にとっては持ち味のスピードを爆発させたいところだが、ぐっとそれを抑えた。
勝負の分かれ目は22キロ過ぎに自然とやってきた。「下りが得意だが、ペースを上げずに抜けだせた」。マリンタワーからの急激な下り坂で15キロ過ぎから続いた大谷との並走劇を、優勝への一人旅に変化させることに成功した。
高校、大学時代は全国都道府県駅伝にも出場したランナーだが、本格的に復帰したのは約5年前。「小学5年の長男に、お母さんの頑張っている姿を見てもらいたいだけ。来年も勝負したい」。強風の中、昨年のタイムを4分縮めて自己記録をマークした、37歳のママさんランナーは進化し続ける意気込みを見せた。
(2012年2月14日 福島を走る・福島民友ニュース)
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