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男子総合はマッキャンドレスV 終盤加速9秒差で制す
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【フルマラソン男子】接戦を制し優勝したタイラー・マッキャンドレス。右は2位の高橋雅一(東京陸協)=小名浜港
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快走を支えたのは、自身の走りを貫く勇気と被災地へ寄せる思いだった。男子総合優勝を飾ったタイラー・マッキャンドレス(米国)は「戦略通りの勝利。いわき市の人々を勇気づける走りができたと思う」と、満面の笑みで喜びを語った。
絶え間なく吹き付ける強風の中、序盤から前回覇者の高橋雅一(東京・東京陸協)、工藤翼(青森・エドJC)とトップを奪い合う消耗戦。2人から風よけとして利用されながらも、「最後まで我慢してスパートでかわす」と、大局的な視野を忘れなかった。
「一番つらかった」と振り返る35〜39キロ付近。一時は独走状態になったマッキャンドレスに高橋が迫り、ついには後塵(こうじん)を拝した。「引き離されないことを意識した」。高橋の真後ろを追走し、残りの力を爆発させる一瞬をうかがった。
目印となったのは41キロ地点のコース標識。「両足に一層力を込めた」。大きなストライドで加速すると、一気に高橋を抜き去り、9秒差の接戦の末に勝利をものにした。
レースを終え、「津波に見舞われたとは思えないほど整備されたコースに、復興への強い意志を感じた」とマッキャンドレス。「いわき市は(震災前よりも)素晴らしい都市になるはず」と、自身が感じ取ったいわきの前途を、希望に満ちた言葉で結んだ。
(2012年2月14日 福島を走る・福島民友ニュース)
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