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声からし支援恩返し 江名の住民「大漁旗」なびかせる
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大漁旗がはためくコースを、住民の声援を受けて走る選手=いわき市・江名港
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12日、いわき市で開かれた第3回いわきサンシャインマラソンでは、ある人は震災から立ち上がろうとする街を励ますため、ある人は故郷と自分を奮い立たせようと、強風の中、約6800人のランナーが力強くステップを刻んだ。所々ひび割れが残るコース沿いでは市民らが「支援への恩返し」と声をからした。走る人と見守る人それぞれの応援が、浜の青空に一緒になって響いた。
コースの沿道では、復興を祈念して開かれた今大会に、特別な思いで応援する人の姿が見られた。
第1折り返し地点の江名港周辺は、津波で被災した地域。住民たちは大漁旗を並べた応援でランナーを元気づけ、「全国からの温かいご支援ありがとう」と書いた看板で、感謝の思いを表した。
港近くの自宅が津波で浸水した栗林静江さん(63)は「たくさんの支援に助けられた。受けた恩は返さないといけない」と話し、県内外から参加したランナーにエールを送り続けた。
大漁旗がなびく中、和太鼓演奏で盛り上げた「折戸ふるさとを守る会」。津波で家を失ったメンバーが大半で、今は散り散りになっているという。
久しぶりにメンバーと再会した加沢隆さん(41)は「演奏を通し、ランナーにも太鼓仲間にも『お互いに頑張っていこう』と伝えたい」とばちを持つ手に力を込めた。
(2012年2月14日 福島を走る・福島民友ニュース)
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