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大場が大会新で男子総合優勝 伊達ももの里マラソン

大場が大会新で男子総合優勝 伊達ももの里マラソン

【10キロ男子18歳以上29歳以下】大会新記録の軽快な走りでゴールする大場直樹(秋田県庁)

 五輪代表選手の背中を粘り強く追い続けた。伊達市を舞台に26日、市民が健脚を競った第52回伊達ももの里マラソン大会で男子総合優勝を果たした一般18歳以上29歳以下の部10キロの大場直樹(23)=秋田県庁=は、32分21秒の大会新記録もたたき出し初優勝を飾った。「全く優勝を意識していなかった」と、望外の結果に驚きを隠せない。
 レース前半は、ゲストランナーの北京五輪代表、佐藤敦之選手(34)とトップを並走。後半は徐々に距離を離されたが、「自分の強み」と語る我慢強さで、1キロを3分12〜13秒台のペースで追い続けた。後続の選手を見る余裕もなかったというが、終わってみれば2位に1分30秒差をつける圧勝劇。「佐藤選手に引っ張ってもらいました」と、笑いながら振り返った。佐藤選手もレース中、大場の存在には気づいており、後半はペースをつくりやすいよう気遣っていたという。レース後には大場と握手を交わし、健闘をたたえ合った。
 「レベルが高く、互いの力を高め合える大会」と話す同大会での優勝は、自信にもつながった。「出場者はマラソンを楽しんでいるように感じた。放射線への不安は全く感じない。来年も出場したい」と続けた。同大会のファンが増えていくことで、本県や伊達市の復興につながっていく。
(2012年8月27日 福島を走る・福島民友ニュース)



 


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