特別招待ランナーで貫禄の走りを見せた佐藤敦之選手（会津坂下町）

　「猪苗代湖ハーフマラソン２０１２」に特別招待ランナーとして、北京五輪マラソン日本代表でハーフマラソン日本記録保持者の佐藤敦之選手（会津坂下町）がハーフ部門に出場、世界クラスの走りで沿道を沸かせた。
　オープン参加だったものの、断トツの速さを披露し、１時間７分５６秒のタイムをマーク、全出場選手の中で真っ先にゴールに飛び込み、格の違いを見せつけた。
　中国電力を休職、会津坂下町でマラソンに専念し、世界陸上出場を目指す佐藤選手。「強い風を受けたレースだったが、来月の大阪国際マラソンに向けて良い練習になった」と地元でのレースを振り返った。
　「沿道の『福島に帰ってきてくれてありがとう』の声がうれしかった」と歓迎ぶりに感動。「福島の人が負けずに戦っているのを感じる。一人一人の頑張りが大きな力になり、困難を乗り越えられる。一緒に頑張りたい」と東日本大震災や東京電力福島第１原発事故からの復興を目指す県民にエールを送った。
（２０１２年１０月２２日　福島を走る・福島民友ニュース）