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南相馬で「野馬追の里マラソン」 2年ぶりに子どもら疾走
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約2400人が健脚を競った野馬追の里健康マラソン=南相馬市原町区
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南相馬市原町区で2日、2年ぶりに開かれた「第25回野馬追の里健康マラソン大会」。昨年は東京電力福島第1原発事故により中止を余儀なくされた。今大会の出場者約2千人のうち、小、中学生ランナーは約860人。懸命に駆ける子どもたちの姿は市を代表するスポーツ行事の復活と、復旧、復興に取り組む市の姿勢を力強く発信していた。
「待ちに待った大会。この大会をきっかけに、一段と南相馬の復旧が進んでほしい。来年も出場する」。南相馬市原町区の旧緊急時避難準備区域から昨年9月、茨城県に避難している田中優太君(10)は、古里で2年ぶりに走れる喜びを語った。田中君は小学1年生から大会出場を続けており、今年は2キロ小学4年男子の部で6位入賞を果たした。
昨年は、原発事故で各学校が子どもの参加を見送る方針を決め、大会関係者が避難したことから中止。今年はコースの放射線量などを確認、全天候型に改修した雲雀ケ原陸上競技場で例年通りの大会とした。
市と交流がある県内外9自治体から約100人の小、中学生も出場。3キロ中学女子の部で優勝した滋賀県近江八幡市の本間葵さん(13)は「震災に見舞われた地域とは思えないほど、選手や沿道の応援に活気があった」と振り返っていた。ハーフの部に出場した桜井勝延市長は「大会開催は復旧、復興へ向けた市民の意志が表れた結果」と話した。
(2012年12月3日 福島を走る・福島民友ニュース)
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