陸上トラックを走り込む阿部選手（中央）ら＝猪苗代町運動公園

　将来の五輪メダリストの育成を目指すトライアスロンアカデミー福島は２１日から２３日まで、猪苗代町などで東北６県の選手を集めた合同合宿を開き、選手の強化を図った。
　同アカデミーは日本トライアスロン連合の東北ブロック強化拠点に認定されており、合宿には１０月に開かれる国体や日本選手権に出場する選手や有望な若手選手、コーチ計約２０人が参加した。県トライアスロン協会の協力で、昨年に続く取り組み。
　合宿には８月に会津地方で開かれた「うつくしまトライアスロンｉｎあいづ」で男子総合優勝を果たした阿部有希選手（２０）＝神奈川大、福島市出身＝や女子総合優勝の菊池日出子選手（２７）＝本宮市＝も参加。２２日は猪苗代湖１周―磐梯山ゴールドライン―桧原湖１周―猪苗代町の約１１０キロのコースを自転車で走り、その後は同町運動公園で１０キロを走り込んだ。
　国体に向け東北の選手たちとの充実した練習に打ち込んだ阿部、菊池の両選手。阿部選手は「同じカテゴリーの選手たちとの練習は刺激になる。国体では入賞したい」と意気込む。昨年の国体で５位だった菊池選手は「今年は優勝」と目標を掲げるとともに「この合宿が毎年恒例となって、東北全体の底上げにつながれば」と力強く語った。
（２０１４年９月２４日　福島を走る・福島民友ニュース）