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ハーフ一般男子39歳以下・駒木根V 野馬追の里マラソン
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【ハーフ一般男子39歳以下】初優勝した駒木根一弘(郡山自衛隊)
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南相馬市スポーツ復興祈念第27回野馬追の里健康マラソン大会・第9回ウオーキング大会は7日、同市の雲雀ケ原陸上競技場周辺で開かれ、原発事故以降で最多の県内外の約2700人が全力で健脚を競い合い、復興に歩む市民らを励ました。同市、福島民友新聞社などでつくる実行委員会の主催。ハーフ、10キロ、5キロ、3キロなどのコースで年代や男女別の32部門を行った。
ハーフ一般男子39歳以下(特別招待を除く)は駒木根一弘(郡山自衛隊)が1時間11分28秒で初優勝。ハーフ一般女子フリーは野尻あずさ(富山県)が1時間21分17秒で3連覇を飾った。県勢女子トップは1時間23分8秒で2位に入った桑原絵理(AC須賀川)だった。
家族が後押し、最高のレース
優勝の原動力は家族への思いだった。ハーフ一般男子39歳以下を制した26歳の駒木根一弘(郡山自衛隊)は、競技人生3度目のハーフマラソンで初の栄冠に輝いた。「つらい時ほど家族の姿を思い出した。最高の報告ができる」。充実感を漂わせ、笑った。
冷たい強風が吹き付ける厳しいレース環境。緩やかに続く5キロすぎの上り坂で、先頭集団から約500メートル離された。手袋に刻んだ2歳の長男・新(あらた)ちゃんの名前を見て気持ちを奮い立たせる。「置いていかれるわけにはいかない」。ペースを守って距離を縮め、14キロすぎで先頭に立つと、そのまま歓喜のゴールに飛び込んだ。
観戦を予定していた妻・史夏(ふみか)さんは11月中旬に妊娠が分かり、応援を中止した。「結果を楽しみにしています」と自宅を送り出された。史夏さん、新ちゃんに加え、新たに生まれる命がある。「途中で諦めるようなレースは絶対にできなかった」。ペースが落ちそうになるたびに、両手に目を落とした。
自衛隊入隊後に陸上を始め、競技歴は6年程度。少ない経験はトレーニングで補った。次の目標は来年2月8日のいわきサンシャインマラソンだ。「家族が背中を押してくれる」。絆を力に前を見据える。
(2014年12月8日 福島を走る・福島民友ニュース)
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