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避難先との絆“追い風” 男子2区・林選手が入賞に導く

避難先との絆“追い風” 男子2区・林選手が入賞に導く

原発事故で会津若松市に一時避難した時の中学時代の同級生から送られたメッセージを力に快走した林選手=21日午後1時ごろ、京都市・烏丸通

 京都市で21日に行われた全国高校駅伝で7位に入り、2年連続入賞を果たした本県代表の学法石川・男子。2区の林尚範(たかのり)選手(3年)は区間4位の快走でチームの入賞を引き寄せた。原町二中2年生だった2011(平成23)年、東京電力福島第1原発事故に伴い、南相馬市原町区の自宅は緊急時避難準備区域となり、会津若松市に避難した。避難先で所属した若松五中の駅伝部の同級生とは、今も連絡を取り合う仲だ。「全国頑張れよ」。大会1週間前、届いた5分間の動画のメッセージ。固い友情の絆が林選手の走りを支えた。
 林選手の自宅は海から離れていたため、津波による被害はなかったが、自宅は福島第1原発から30キロ圏内で当時、緊急時避難準備区域に指定された。市職員の父を残し、母、祖父母と共に会津若松市へ避難、若松五中駅伝部で陸上を続けた。区域解除に伴い、同11月には南相馬に戻ったが、その後も若松五中の同級生とは交流が続いた。「学法石川高の陸上部に入りたい」との思いを貫き、同部の門をたたいた。「若松を離れてもお世話になった先生や友達に自分は頑張っているんだ、というところを見せたい」。その場所が都大路の舞台だった。
 林選手は1年生で早速、都大路デビュー。6区を走り、区間17位の力走を見せた。2年生では3区で区間13位に入った。迎えた最後の都大路。車田颯(はやて)選手(3年)から11位でたすきを受けた林選手。試合前には松田和宏監督(40)から「最初から行かないと結果が出ない」と助言を受けていた。「俺は頑張っているぞ」との思いを友達に届け、とばかりに最初から攻めの走りで3キロを走り抜け、入賞圏内の8位まで順位を押し上げた。
(2014年12月22日 福島を走る・福島民友ニュース)



 


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