|
男子モーグル・遠藤「すごく悔しい」 メダルの夢、4年後へ
|
「4年かけて次を目指してもらいたい」と話す省吾さん(左)と由喜子さん=11日午前、猪苗代町
|
ソチ冬季五輪のフリースタイルスキー男子モーグル決勝で10日(日本時間11日)、15位だった遠藤尚選手(23)=忍建設、猪苗代高卒。東日本大震災後には、勤務する宮城県の建設関連会社でがれき撤去などに駆け回った。「すごく悔しいし、情けない」。被災地に五輪のメダルを持ち帰る目標はかなわなかったが、4年後の韓国・平昌(ピョンチャン)での表彰台へ奮起を誓った。
両親「お疲れさま」
世界ランキングを表すというウエアに記された番号。遠藤選手の父省吾(せいご)さん(56)と母由喜子さん(55)は、4番を付け五輪に臨むわが子の姿を「なかなかすごいな」と猪苗代町の自宅で見守ったという。
決勝で果敢に攻めたが、痛恨のミスに泣いた遠藤選手。省吾さんと由喜子さんは「失敗したけどエンジョイしたからいいんじゃないかな。お疲れさまと言ってあげたい」と4年間の労をねぎらった。
決勝敗退後のインタビューで、遠藤選手が語った前向きな言葉に由喜子さんは「また、いばらの道が始まる」と感じた。省吾さんは「4年かけて次を目指してもらいたい」とエールを送った。
同町にある遠藤選手なじみの「まるいち食堂」に集い応援した同級生の黒沢祐人さん(23)、小野真弥さん(23)らは「本人が一番悔しいと思うが僕らもすごく悔しい」と唇をかんだ。「こんな悔しい思いをして負けていられない。3月のワールドカップ、そして4年後に向けて頑張ってほしい」。次なる挑戦を後押しした。
(2014年2月12日 福島民友ニュース)
|
|
民友携帯サイト
右のコードを読み取り、表示されたURLでアクセスできます。
|
|
|
|