「４年かけて次を目指してもらいたい」と話す省吾さん（左）と由喜子さん＝１１日午前、猪苗代町

　「南郷で培った技量を発揮して」。ソチ冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプ（ＨＰ）代表の平野歩夢選手（１５）＝バートン、新潟県村上市＝が登場した１１日、平野選手が小学校時代に練習に通い詰めた会津高原南郷スキー場がある南会津町は歓声に沸いた。
　同スキー場は国内でもプロボーダーらから人気を集めるＨＰを備える。五輪を前に、スキー場入り口には平野選手を応援する横断幕が掲げられた。「みんなで平野選手を応援しよう」と、南郷地区にある居酒屋には地元関係者や地域住民らが観戦に集まった。
　平野選手の宿泊やスキー場への送迎など、同町での練習を支えた酒井喜憲さん（６７）は「南郷にとっても平野選手の存在は大きい。南会津のためにも頑張ってほしい」と熱いエール。町南郷総合支所長の近藤甚悦さん（５９）は「地元でウインタースポーツを頑張っている子どもたちの励みにもなる」と声を弾ませた。
（２０１４年２月１２日　福島民友ニュース）