鬼塚雅、次こそ大技を 最大の敵は「風」、スノボ女子・スロープS

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 「やってきたことを技として出せなかった」。年齢の規定で出られなかったソチ冬季五輪から4年。スノーボード女子スロープスタイルの鬼塚雅(みやび)(19)=星野リゾート=は19位に終わり、ほろ苦い五輪デビューとなった。

 優勝候補の一角として挑んだが、最大の敵は海外のライバルではなく、コースを吹き荒れる「風」だった。前日の予選を中止に追い込んだ強風は若干弱まったが、競技は1時間15分遅れでスタート。寒風はコース上の雪を激しく舞い上げ、エアでミスする選手が続出した。

 1回目、18番目に登場した鬼塚は右の拳で左胸をたたき、気合を入れてコースに飛び出したが、前半の障害物エリアのレールや第2ジャンプ台でバランスを崩した。

 最終2回目。前半はレール上でターンを見せるなど順調な滑り出し。スピードに乗って第1ジャンプを成功させたが、またも第2ジャンプの着地でミスし、尻もちをついてしまった。「向かい風を伝えるスタッフからの合図でスタートしても追い風になったり。難しかったのは風だけだった」。鬼塚は肩を落とした。

 全長690メートルのコースはあらゆる方向から風が吹き荒れ、選手やチーム関係者も「風が渦巻いている」と攻略の難しさを口にした。ジャンプ台の脇などで選手に風向きを知らせたり、空気抵抗の少ないウエアに着替えたりするなどの対策を講じたが、西田崇コーチは「こんなに転んでる選手が多いのはあり得ない。風に負けた」とこぼした。

 平昌入り直前まで幼少から通う磐梯町の星野リゾートアルツ磐梯でエアの練習を積んだ。メダルを取るために磨いた女子最高難度の大技「バックダブルコーク1080(縦2回転、横3回転)」も飛べずに終わった。残すは新種目のビッグエア。世界を驚かす大技を今度こそ繰り出す。

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