37歳・田原選手、万感大舞台 体操競技からエアリアル転向12年

 

 体操競技から転向して苦節12年。全くのスキー素人から五輪の舞台に立った。17日、韓国・平昌で行われたフリースタイルスキー男子エアリアルで、惜しくも予選敗退した田原直哉(37)=ミルキーウェイ。それでも37歳の苦労人にとって初の五輪は感慨深いものとなった。

 8歳から体操を始め、日体大時代にはナショナルチーム入り。しかし、2005(平成17)年に右肩の筋肉を断裂する大けがを負い、競技続行を断念した。失意の中、テレビで偶然見たトリノ五輪のエアリアル。「体操の経験を生かせる」と競技転向を決断した。06年には東京から猪苗代町に移住し、スキー板を履くところからスタート。約5年過ごした猪苗代町を「スタートの地。思い入れが強い」と振り返る。

 アテネ五輪体操団体で金メダルを獲得した米田功らともに汗を流したメンバーからは「五輪はメダルを取りに行くところだぞ」と激励を受けた。「元体操日本代表として行くからにはメダル取って帰ってくる」と強い決意で挑んだ。平昌の地でメダルの夢は果たせなかったが、積年の思いは出し尽くした。

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