鬼塚雅は大技温存 ビッグエア予選、岩渕麗楽「純粋に楽しむ」

 
笑顔で記者の質問に答える鬼塚雅

 メダルの期待がかかる10代のスノーボーダー2人にようやく笑みがこぼれた。19日に行われたスノーボードの女子ビッグエアで予選突破した鬼塚雅(みやび)(19)=星野リゾート=と岩渕麗楽(れいら)(16)=キララクエストク。予選落ちしたスロープスタイルの悔しさを晴らし、表彰台を狙う。

 今大会で採用された新種目「ビッグエア」。大型ジャンプ台から飛び出して空中技を披露し、100点満点で得点を競う。

 「コーク(軸を斜めにした回転技)を決めなかったらメダルはない」。鬼塚は2本行う予選では大技「バックサイド・ダブルコーク1080(縦2回転・横3回転)」を温存、「キャブナイン(2回転半)」を確実に決めた。トップとは約12点離れた86.50点だったが、「着地することを第一に考えた。スコアもこのぐらいだと思っていた」と余裕を持って予選を通過した。

 警戒しているのは海外勢の勢い。予選から「1080(3回転)」が飛び出す高レベルな展開となり、「海外勢は五輪に合わせて高難度の技を仕上げてきた」とワールドカップとの違いを感じ取ったという。前日の公式練習で打った右ひじに痛みが残るが、鬼塚は「影響はない」と言い切った。

 岩渕は予選3位通過と好スタートを切った。「今までやってきた中で一番いいキャブナインができた」と、90点超えの高得点。「(予選落ちしたスロープスタイルの)悔しさより、ビッグエアを純粋に楽しみたい。それで金メダルを取りたい」と目指す答えはシンプルだ。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

【2024新戦力】ジュ ヒョンジン GK 背番号39/ 広い守備範囲強み