球児...母校で『最後の夏』 小高工ナイン、心一つに甲子園目指す

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現校名で臨む最後の夏の大会に向け練習に打ち込む小高工の選手

 「母校の名を大会に刻みたい」。21日に郡山市で開かれた第98回全国高校野球選手権福島大会の組み合わせ抽選会で対戦相手が決まり、双葉高と小高工高の球児にとって特別な夏が始まった。東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた双葉にとって、同大会出場は来年度の休校前で最後。統合する小高工も同大会出場は今年が最後となる。球児たちは伝統ある両部の誇りとともに、精いっぱいのプレーを誓う。

 小高工高は原発事故による避難指示のため、南相馬市原町区の仮設校舎で学ぶ。約40人の部員は甲子園出場を目標に、心を一つに練習に打ち込んでいる。

 「小高工高という名前では最後の夏の大会になる」。来月12日に避難指示が解除される同市小高区出身の花里涼さん(17)=電気科3年=が表情を引き締める。

 原発事故後に家族と西郷村に避難。西郷一中卒業後は「地元で野球をやりたい」と、同市に家族で戻り、同校に進学した。憧れだった小高工のユニホームは今年で見納め。「悔いのないよう、一戦一戦を大切に戦いたい」と誓う。

 主将の氏家弘人さん(18)=機械科3年=は「甲子園に行くぞという気持ちでみんなが心を一つにしている」とチームを分析、本番に向け自信を見せた。