福島工が10回サヨナラ、桐陽は初回の5点守れず 夏の高校野球福島大会

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【須賀川桐陽―福島工】延長10回裏福島工無死満塁、左翼越えのサヨナラ打を放つ宇佐見=開成山球場

 第98回全国高校野球選手権福島大会第3日は10日、郡山市の開成山球場などで1、2回戦計13試合が行われた。郡山は5―4で東日大昌平との初戦屈指の好カードを制した。福島工は延長十回の末、6―5で須賀川桐陽にサヨナラ勝ち。尚志は3―2で須賀川に逆転勝ちした。第4シード・磐城、第5シード・日大東北も順当に勝ち上がった。

 第4日の11日は開成山球場など5会場で2回戦11試合が行われる。

 「つなぎの野球」主導権取り返す

 延長10回無死満塁。福島工の宇佐見滉一(2年)がチェンジアップを捉えると左翼手の頭上を越えた。歓声と悲鳴が入り交じる中、三走萩原暁大(3年)がホームイン。ナインが一気にベンチから駆けだした。

 初回に打者一巡の猛攻で5点を許し、試合のムードは須賀川桐陽に流れた。しかし「9回まである。1点ずつ返していこう」。主将の久岐斗亜(同)の言葉に一丸となった。

 まずは初回、四球で先頭打者が出塁すると、犠打と進塁打でホームインし無安打で得点。4、5回も先頭打者を出すと、犠打で得点圏に進め、点を積み重ねた。「じわじわとうちのペースになっていった」。主導権を握った福島工に九回の同点打、延長10回のサヨナラ打が生まれた。

 つなぎの意識が逆境をはね返した。その一環が、毎日1時間の犠打練習だ。久岐は「バントを通して部員全体にも自然とつなぐ姿勢が芽生えていった」と話した。

 昨夏は準決勝で涙を飲んだ。「先輩を超えたい」。「つなぎの福島工」が上昇気流に乗っていく。