夏の福島大会「16強」決まる 安達快勝、エース松本が入魂完投

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【安達―会津学鳳】左足に痛みを抱えながらも、力強い投球で完投した安達のエース松本=平球場

 第98回全国高校野球選手権福島大会は16日、後期日程が始まり、16強が決まった。第7日は郡山市の開成山球場などで3回戦16試合が行われ、第1シードの聖光学院は4―0でいわき総合を下し、安達は7―2で会津学鳳に快勝した。第2シードの光南と第5シードの日大東北はコールド勝ち、第3シードの学法石川と第8シードの小高工も順当に勝ち上がった。第8日の18日は開成山球場などで4回戦8試合が行われる。

 松本、足に打球も「いきます」

 安達が中盤に大量得点を挙げ、快勝した。会津学鳳は終盤に2点を返したが、及ばなかった。

 「大丈夫です。僕いきます」。安達のエース松本壮太郎(3年)は4回、相手の放った痛烈な打球を左足に受け、痛みを抱えながらも完投。マウンドには、チームが絶対的な信頼を寄せるエースの姿があった。

 浪江町出身で小学6年生の時に東日本大震災、原発事故で被災した松本。二本松市に避難した後も野球を続け「避難先の強豪校で活躍したい」と、安達の門をたたいた。

 1、2回戦ともに完投、完封で勝利。この試合も4回までに相手に許した安打はわずか1本だった。好調な立ち上がりを見せたが、4回途中で相手の打球が左足首付近に当たった。

 一度ベンチに向かったが、続投の意思を告げマウンドへ。後半は痛みから制球が乱れ、7、8回に失点したが、仲間から「打たせて一つ一つアウトをとろう」と声を掛けられ、奮起した。

 最終回、仲間の激励を力に変え、痛みがある中、相手打者を3人で打ち取った。「自分がいい投球をすれば仲間が打ってくれる。そうすれば甲子園に行ける」。信頼する仲間と共に頂点を目指す。