聖光学院、未踏10連覇へ王手 磯辺、ここぞで『最高』3ラン

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【聖光学院―日大東北】6回裏聖光学院2死一、二塁、磯辺が左越えに本塁打を放つ=開成山球場
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 郡山市の開成山球場で23日に行われた全国高校野球選手権福島大会第10日の準決勝。最終日の決勝は、10連覇を狙う聖光学院と、10年ぶりの甲子園を目指す光南が対戦する。第1シード聖光学院は接戦の中で磯辺伶也(3年)が3点本塁打を放ち、7―3で日大東北を下した。第2シード光南は坂路翔(同)の攻守にわたる活躍もあり、学法福島を5―1で退けた。決勝は24日午前11時から、同球場で行われる。

 磯辺、3点本塁打感触「最高でした」

 一振りで球場の雰囲気を一変させた。6回、聖光学院は1点を勝ち越したものの、さらに追加点がほしい場面。磯辺伶也(3年)が放った打球は左翼スタンドを越え、場外へと消えていった。感触は「最高でした」。王者の強さを見せつける豪快な3点本塁打で勝利を引き寄せた。

 独特の緊張感が満員となった球場にあふれていた。昨年まで3年連続で決勝を戦ったカードは初回から点を取り合う展開になった。聖光学院が1点を勝ち越してもなお、どちらに転ぶか分からない空気が流れる中、磯辺は打席に向かった。

 前の打者松本康希(同)は敬遠ぎみの四球。磯辺は悔しさに闘志を燃やしていた。1ボールからの2球目、内角低めの直球を捉えた打球は公式戦初本塁打に。「打った瞬間にいったと思った」という会心の一発だった。

 今大会では全試合先発出場していたが、これまで2安打にとどまっていた。

 自身も「調子はあまりよくない」と感じていたが、斎藤智也監督は違った。「ヒットになっていないだけで打ってないイメージはなかった」。上位打線での起用を続けた指揮官の信頼に見事に応えてみせた。

 自身の性格は「楽観的」という磯辺だが、チームメートも認める努力家。「今まで苦しい思いをしてきた自分を信じて打とうと思った」と振り返った。決勝の舞台でもやることは変わらない。「試合に出ている以上、自分の役割を果たす」。努力のすべてを出し切る覚悟だ。