「自分が頑張ってこそ『頑張れ』言える」 熱い思い福島高応援団

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スタンドを盛り上げ選手を鼓舞する斎藤団長(左)、七島副団長

 夏の高校野球福島大会第3日の9日、福島高応援団は、郡山市のヨーク開成山スタジアムで同校野球部の応援に臨み、選手とともに夏を終えた。3年生引退後、残る団員は2年生の女子1人。存続の危機に直面する応援団に、団員やOBそれぞれの思いが入り交じる。

 炎天下のスタンドで3年生の斎藤隼輝団長と七島淳平副団長が声を張り上げ、2年生の女子団員左雨(さっさ)久乃さんは旗を掲げる。応援かなわず福島高は敗れ、3年生は公式戦最後の応援を終えた。8月に同校文化祭で継承式を行い、左雨さんに応援団の歴史を引き継ぐ。

 創部以来、福高生を鼓舞し続けてきた応援団。2007(平成19)年度に団員不足で一時解散した後、13年度に再結成したが、今再び存続の危機に陥っている。

 一年中、学ランを着て下駄(げた)で登校、校内でははだしで過ごす。練習では演舞や応援歌のほか、腹筋や腕立て伏せなどの筋力トレーニングを100回以上こなす。「つらい」と口に出してはいけないなど、団員に課せられるルールは多く、そして厳しい。

 応援団OB会からは「厳しい規則が人を遠ざけるのでは」という声も。同会の金子弘保会長(59)は「応援団はわれわれの誇り。とにかく存続させてほしい」と団員確保を強く望む。

 斎藤団長は「多少の妥協は仕方がない」としながらも、「自分たちが頑張ってこそ、人に『頑張れ』と言える」と厳しい規則や練習の意義を語る。

 左雨さんも「入団してから簡単に『頑張れ』と言えなくなった」と、人を応援することの重みを感じている。今後1人で応援団を背負っていくことについては「1人でも応援団。新入生には厳しさだけでなく、応援団のやりがいや楽しさを伝えたい」とたくましい笑顔を見せた。

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