ふたば未来・草野がノーヒットノーラン 夏の福島34年ぶり快挙

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夏の高校野球福島大会でノーヒットノーランを達成したふたば未来の草野=11日午前、いわきグリーンスタジアム

 原発事故で休校を余儀なくされた双葉郡の五つの高校の受け皿として2015(平成27)年に開校したふたば未来が11日、いわき市のいわきグリーンスタジアムで行われた夏の高校野球福島大会で福島北を3―0で下し、夏の大会初勝利を挙げた。ふたば未来の先発草野陸世(りくと)(3年)は無安打無失点(4四死球)のノーヒットノーランを記録した。県高野連によると、夏の福島大会のノーヒットノーランは1983(昭和58)年の第65回大会で平工の添田光夫以来34年ぶり。

 「記録より全員の勝利」

 3年目でつかんだ初勝利に興奮した。ノーヒットノーランを知ったのは試合終了後だ。ベンチか、校歌斉唱の時だったか。歴史的1勝に思わぬ記録が付いてきた。

 ふたば未来のエース草野陸世(17)が左横手から繰り出した88球目。右飛で試合が決まると、草野は両手を高く突き上げた。

 ふたば未来が開校した2015(平成27)年。野球部のスタートは草野と現在の主将遠藤和明(17)の2人だけだった。163センチ、58キロ。毎日丼飯3杯に、おにぎり4個を食べ、入学時に43キロだった体重は15キロ増えた。

 勝てない試合が続き、学校での練習が終わった後も、納得いくまでシャドーピッチングでイメージを高めた。上手投げから横手投げに変更するなど、試行錯誤も重ねた。

 直球は120キロ台、変化球は縦横に曲がるスライダー。打たせて取るピッチングでノーヒットノーランを達成できたのは、バックを支えるチームメートとの信頼関係があってこそ。だからこそ自身の記録より、全員でつかんだ白星がうれしい。

 「記録達成は夢みたいだが、この1勝はこれからの通過点にすぎない。甲子園を見据えて戦う」

 【7月11日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第5日

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