県北勢対決!福島商に『軍配』 学法福島下し夏通算「200勝」

第99回全国高校野球選手権福島大会第7日は17日、白河市の天狗山球場など4球場で4回戦8試合が行われ、8強が決まった。第7シード福島商は6―4で学法福島を下し、夏の福島大会通算200勝目を飾った。第6シード福島東は1―9で光南に7回コールド負けした。第4シード日大東北は12―2の5回コールドで郡山との県中勢対決を制した。第1シード聖光学院、第3シードいわき光洋はコールド勝ちした。雨天順延となった大会第8日の18日は、各校が屋内練習場などで調整に汗を流した。
大河内、新たな歴史を切り開く一打
福島商が、夏の福島大会200勝を達成した。2回裏に逆転の2点適時打で、チームに勢いをもたらした大河内陸(2年)は「とにかくランナーをかえす」と呼吸を整え、初球の外角低めの直球にバットを出した。中堅へはじき返した一打は、伝統校の新たな歴史を切り開いた。
投手大河内は1回に不運な三塁打からスクイズで1点を先制された。「俺たちが取り返すから安心して投げろ」と円陣の中で3年生に肩をたたかれた。「強気の先輩たちの姿勢が勝利につながった」と試合を振り返り、逆転打の後、頼れる守備陣に助けられ、4回途中で降板するまで無失点で切り抜けた。
菅原裕一監督は試合終了後、「200勝は先人たちの汗と努力の積み重ね。節目に立ち会えたことはうれしい」と語りながら、大河内の攻守の活躍に目を細めた。
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