8番・渡辺、魂の一振り!激闘終止符 「練習の自信で打てた」

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【聖光学院―いわき光洋】9回裏聖光学院1死満塁、渡辺が中越えにサヨナラ打を放つ。二走佐藤隆、捕手軽部=あづま球場

 昨秋はベンチを温めていた男がこの夏のヒーローになった。9回1死満塁、サヨナラの一打を放った聖光学院の8番渡辺拓路(ひろ)(3年)。野球に懸けてきた思いを一振りに込めた。

 昨秋は代打や守備要員で途中出場にとどまっていた。3月には右手首を剥離骨折するけがもあった。「悔しさはあった。それでもできることはある」。片手での素振りや守備練習を続け春からレギュラーに定着した。サヨナラの場面。「今まで一生懸命練習してきたという自信が、打たせてくれた」と胸を張った。

 聖光学院は、準決勝まで39得点、2失点。いずれの試合も先制し、盤石の試合運びで勝ち進んできたが、夏の怖さを知る斎藤智也監督はナインに常に緊張感を持たせた。初戦からベストの布陣で臨み、多くの選手を試合に起用するなど大会の雰囲気を感じさせてきた。

 春の県大会で18―3と大勝したいわき光洋との決勝だったが、普段はあまり見られない走塁ミスや2度にわたり同点に追い付かれる苦しい展開にさらされた。それでもチーム一丸で戦ってきたナインは一人一人が自分の役目に徹し、土壇場で勝利をたぐり寄せた。

 試合後、涙を流す聖光学院ナインの姿が夏の激闘を物語る。11連覇の次は日本一へ。聖光学院の挑戦がまた始まった。

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