いわき光洋...頂点へ『あと一歩』 大谷、園部がチームをけん引

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【聖光学院-いわき光洋】8回表いわき光洋1死一塁、園部が右中間に同点に追い付く適時二塁打を放つ。捕手佐藤晃=あづま球場

 いわき光洋のエース大谷優人(3年)はサヨナラに沸く球場の中心で、打球が転がった先を静かに見つめていた。9回裏1死満塁、自信を持って投げた直球は中堅後方へ。ボールの行方を数秒眺めた後、両ひざを地面についた。「負けた実感はなくて、『打たれた』という気持ちだけで」。初の甲子園出場を目指した、いわき光洋ナインの夏が終わった。

 春季県大会決勝で大敗した相手に食らい付いた。中盤から2度追い付く粘りの試合運び。応援席からは「勝ち越せ」との声が聞こえ、王者撃破を予感させる勢いもあった。敗戦以来、この日に照準を合わせてきたナインの進化を示していた。

 8回に同点とする二塁打を放った主将園部佳太(同)は数カ月でのチームの変化を「すべてが成長した」と表現する。特に精神面の強化は戦いぶりを変えた。

 渡辺純監督も頼もしさを感じていた。大会期間に入ってからも「日に日に成長するのが見て取れた」。試合後、そんなナインが泣くのを笑顔で支えた指揮官の目にもまた、光るものがあった。

 「悔しい思いもあるが、やり切った」と園部。憧れの舞台には、あと一歩の所で届かなかったが、力は出し尽くした。だから言える。「幸せな夏でした」。仲間と戦った熱い日々を忘れない。

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