原町・エース鈴木「準完全試合」達成 『あと一人』偉業スルリ

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【原町―いわき総合】「準完全試合」を達成した原町のエース鈴木=あづま球場

 第100回全国高校野球選手権記念福島大会第4日は10日、福島市のあづま球場などで2回戦10試合が行われ、原町が2―0でいわき総合を破り、3回戦に進出した。原町の先発鈴木崇史(たかふみ)(3年)は1失策を許したのみの「準完全試合」を達成した。第2シードの福島商は9回に逆転し、14―10で白河実との接戦を制した。平工は田村に3―2で延長10回サヨナラ勝ちした。只見は塙工に8―0で7回コールド勝ちし、参考記録ながら只見の松本陵汰(3年)はノーヒットノーランを達成した。前期日程最終日となる11日は、あづま球場など5球場で2回戦10試合が行われる。

 原町・鈴木「自分でもわかっていた」

 最後まで完璧な投球だった。9回2死からの失策で完全試合こそ逃したが、原町の鈴木崇史(3年)が9回を打者28人、無四死球、被安打0に抑え、「準完全試合」を達成した。

 「(記録は)自分でもわかっていた」と鈴木崇。調子が良かったという直球を軸に多彩な変化球を織り交ぜ、いわき総合に的を絞らせなかった。完全試合の懸かった27人目も遊ゴロに打ち取ったはずだった。しかし、打球は味方のグラブに収まらず、福島大会史上2人目となる偉業は実現しなかった。

 直後、マウンドに集まったナイン。「ノーヒットノーランを目指そう」と笑顔で声を掛け合った。鈴木は落ち着いた投球で次の打者を二直に抑え、ナインと勝利を喜んだ。

 決して順風満帆に歩んできた高校野球ではなかった。1年生の冬に股関節にけがを負い、投げられない時期もあった。3年生になってからは「変化」を求めフォーム改造に着手。怖さもあったが、その決断で球速は10キロ増し、自慢の直球にもさらに磨きがかかった。

 「チームの勝利のほうが大切」と鈴木崇。目指すはシード校を倒しての上位進出だ。頼もしい大黒柱が夏の躍進を誓う。

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