福島商9回逆転『乱打戦』制す 白河実に14-10、高橋が一発

 
【福島商―白河実】9回表福島商1死二塁で逆転の本塁打を放つ福島商の高橋

 福島商が9回の逆転劇で白河実との打撃戦を14-10で制した。

 「この試合、お前が決めろ」。1点を追いかける9回1死二塁の場面。8回に途中出場した福島商の高橋尚也(2年)はナインからの激励を胸に、運命の初打席で値千金の一発を放った。

 福島商は4回以降、毎回得点を重ね、白河実も追いすがる。緊迫の打撃戦は8回裏、3点を追う白河実が一挙4点を奪い逆転に成功。福島商は窮地に立たされた。

 「先輩との最後の夏。自分がつなぐ」。高橋は気持ちを奮い立たせて打席に立つ。狙うは直球のみ。4球目、内角高めの絶好球を力いっぱい引っ張った。「飛距離は十分。入ってくれ」。白球はぐんぐん伸び、右翼ポール近くのスタンドに吸い込まれた。

 はじける笑顔とうれし涙を浮かべるナイン。高橋の一発にチームは勢いづき、打者一巡の5得点。苦しみながらも最後に意地を見せた第2シードが、3回戦に駒を進めた。

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