福島成蹊、2年連続「夏16強」 シード・磐城を8-7振り切る

 
【福島成蹊―磐城】勝利の喜びを分かち合う福島成蹊ナイン=いわきグリーンスタジアム

 第100回全国高校野球選手権記念福島大会第6日は14日、後期日程が始まり、いわきグリーンスタジアム(いわき市)など4球場で3回戦8試合が行われた。第4シード磐城は福島成蹊に7―8で、第5シード学法石川は東日大昌平に2―8で敗れ、シード2校が姿を消した。聖光学院と福島商、いわき光洋、光南など8チームがベスト16入り。大会第7日の15日は4球場で3回戦8試合が行われる。

 チーム一丸「八島を次の試合に」

 「八島(亮太)を次の試合に出してやろう。絶対勝つぞ」。主将八巻仁(3年)の一声で、チームに気合がみなぎった。福島成蹊は2年連続の「夏16強」。主力選手が離脱するアクシデントを力に変え、勝利をたぐりよせた。

 4回裏、福島成蹊ベンチが動揺に包まれた。右翼手八島(3年)が飛球を捕ろうと飛び込んだ際に頭を負傷し、担架で運ばれた。

 持ち前の明るさで仲間を引っ張り、初回に先制の2点本塁打を放つ活躍を見せた主軸の離脱。試合の流れを左右する場面で先発桜井翼(同)は闘志を奮い立たせた。4回無死二塁のピンチを無失点で切り抜けると、その後も要所を締めた。

 打線は5回、点差を2点に広げる追加点を挙げるなどシード校から8得点。八島が離脱した影響を感じさせない攻撃を見せた。八巻は「八島に応えたい一心だった」と力を込める。

 窮地を団結力で乗り越え、勝利をつかんだ。八巻は「八島とまた一緒に野球ができる」と声を弾ませる。創部初の「夏8強」を目指して、ナインが一丸で戦い続ける。

 【7月14日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第6日

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