いわき海星、初の「4強」進出 福島に5-3、序盤リード守る

 
【福島―いわき海星】初の4強入りを果たし喜ぶいわき海星ナイン=いわきグリーンスタジアム

 いわきグリーンスタジアム(いわき市)とあいづ球場(会津若松市)で行われた第100回全国高校野球選手権記念福島大会第9日。準々決勝4試合では、いわき海星が5回の滝口の本塁打で突き放し、福島を下した。聖光学院はエース衛藤が完投でいわき光洋を退けた。湯本は2回に奪った5点のリードを守り、粘る光南を振り切った。福島商は両チーム合わせて19点の乱打戦を制し、平工に勝利した。

 快進撃を生んだ『砂浜ノック』

 いわき海星の快進撃が止まらない。初の夏8強に続き、福島を下して初の夏4強に進出した。エース岩崎智弥(3年)が最後の打者を遊ゴロに仕留めると、全校応援のスタンドのメガホンが揺れる中でナインが歓喜の輪を作った。

 グラウンド近くの砂浜で行った「砂浜ノック」がナインを鍛えた。部員が少なく練習法が限られる中、編み出された練習法だ。砂浜で打球を追うことで、瞬発力とともに粘り強い下半身を養った。

 この試合でも右翼手の菊谷悠祐(2年)が飛球に飛び込んで好捕するなど、随所に動き出しの良さを見せた。中堅手として広い守備範囲を誇り、攻撃でも7回に重盗を決めた草野弘雅(3年)は「砂浜ノックで攻守の1歩目の動き出しが格段に早くなった」と自信をみせる。

 昨秋の新チームスタート当初は部員16人。紅白戦では若林亨監督も選手として参加するような状態でスタートしたチームが、地元いわきの声援も追い風にノーシードからの4強入り。「強い相手だが、野手全員が守りで投手を支えたい」と草野。12連覇を目指す王者聖光学院にもひるむことはない。

 【7月19日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第9日

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