「絶対勝ちたかった」湯本雪辱ならず エース椎名...あふれる涙

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【湯本―福島商】5回表福島商2死、4点目となる適時打を浴びたエース椎名(右)に駆け寄る捕手井上

 「絶対に勝ちたかった」。湯本の4強入りを支えたエース椎名孔智(こうち)(3年)は試合後、あふれる涙を抑えきれなかった。

 福島商は延長13回タイブレークに突入した春の県大会準々決勝で敗れた雪辱の相手。その試合で投げ合った福島商の大内良真(2年)が再び先発し、椎名にとってどうしても負けたくない試合だった。だが初回、苦手な左打者が続く相手打線に「長打を警戒し、外ばかり攻めてしまった」と外角直球を狙われ、3失点を喫した。

 中盤以降は立て直したが、連投の疲れもあり本調子とはほど遠い投球。それでも度重なるピンチにも笑顔で「諦めなければ逆転できる」と粘りの投球を続け、チームを鼓舞した。

 代打・中丸...大粒の涙

 9回2死から代打出場の中丸優樹(3年)が湯本最後の打者となった。打球が相手中堅手のグラブに収まると、中丸は「振り切ることができなかった」と大粒の涙を流した。3月に股の関節を剥離骨折し、今も満足には走ることができない。それでも持ち前の打力を買われてベンチ入りした。土壇場の場面で名前を呼ばれ、「緊張した」。中丸らしいフルスイングは影を潜め、バットを十分に振り切ることができなかった。

 悔しさは残るが、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)し、野球の楽しさを感じた3年間だ。「自分が成長できたのは仲間のおかげ。湯本に来てよかった」

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