止まらない快進撃!喜多方桐桜 安達に10回サヨナラ「16強」

 
【安達―喜多方桐桜】10回裏喜多方桐桜1死満塁、サヨナラの一打を放った山下と喜び合う奈須(左)=あいづ球場

 喜多方桐桜が延長10回の熱戦を制し、安達を3―2で下した。先制を許した喜多方桐桜は初回、大堀のスクイズなどで逆転。その後追い付かれたが、延長10回、山下の中前適時打で勝負を決めた。安達は5回以降、打線が振るわなかった。

 喜多方桐桜の躍進が止まらない。延長10回サヨナラ勝ちで、2010(平成22)年の開校以来初となる夏の大会16強入り。主将の奈須真優(3年)は「(目標の)甲子園出場にまた一歩近づいた」とはにかんだ。

 試合の前夜、奈須は先発予定だったエース山下晃平(同)の緊張を和らげようと、素振り中に見つけたナメクジの写真をLINE(ライン)で送った。山下は、人さし指の骨折から復帰したばかり。2回戦でも好投し、チームに「なくてはならない存在」(奈須)だ。

 しかし山下はこの試合、痛み止めの影響で38度の熱を出し、急きょ先発を回避。代わって先発の的場瑛斗(同)が粘投し接戦に持ち込むと、7回には山下がマウンドに立った。

 勝負を決めた延長10回。出塁した酒井颯太(3年)を奈須が犠打で三塁に送り、サヨナラをお膳立て。最後は山下が値千金の決勝打を放った。

 「いい波に乗ってきた」と山下。一丸で勝利を手にした喜多方桐桜が新たな歴史を刻んだ。

 【7月21日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第9日

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

いわきFC、真っ向勝負も敗退 J1新潟に健闘、ルヴァン杯サッカー