聖光学院、8回に『冷や汗』 三原が一発...ただチームのために

 
【聖光学院―学法福島】6回裏聖光学院無死、本塁打を放ちホームに生還する三原=あいづ球場

 そつなく得点を重ねた聖光学院が、終盤に追い上げた学法福島を5―3で振り切った。4回に先制した聖光学院は6回、三原の本塁打と清水の適時二塁打などで、3点を奪い、試合の主導権を握る。学法福島は8回に印部の適時三塁打などで3点を返し2点差に詰め寄ったが、聖光学院の継投を崩せず及ばなかった。

 6回にチームに勢いをもたらす公式戦初のソロ本塁打。勝利を引き寄せる活躍を見せた聖光学院の三原力亜(3年)だったが、「この結果には甘んじないようにしたい」と勝利後も冷静だった。

 「頑張って投げている(佐藤)楓真を楽にしたかった」。6回に先頭打者として打席に立つと、「体が勝手に反応した」と高めの直球を捉えた。打球は左翼スタンドに吸い込まれた。

 2年生の秋までは自分の結果を求めるあまり、チームのために戦う気持ちが欠けていた時期があったという三原。この夏に向け、横山博英部長の叱咤激励を追い風に自身を成長させてきた。今は「自分の結果よりもチームとしてつなぐ野球」を求める。

 「今日の一打は忘れ、次に気持ちを切り変えたい」。支えてくれるすべての人への感謝の気持ちを背負い、夏の頂を目指す。

 【7月25日の試合結果】夏の全国高校野球福島大会・第11日

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