【聖光学院10連覇・悲願頂点挑む夏(上)】 春の敗戦で選手成長

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戦後最多を更新する10連覇を果たした聖光学院ナイン

 第98回全国高校野球選手権福島大会で10年連続13度目の優勝を飾った聖光学院。同校が持つ夏の甲子園出場の戦後最多記録を更新したナインの歩みを振り返る。

 大会中、斎藤智也監督は「例年に比べて力がない」と現チームを表現していた。点差をつけて勝ち上がった昨年の大会と比べ、今大会は僅差の勝利もあった。前回のように圧倒的な力を持っていたわけではない。

 光南との決勝では初回に先制を許し、一度もリードできずに迎えた八回裏に一挙4点を奪い逆転。10連覇の偉業に対し、横山博英部長は「周りから見たら順調と思うかも知れない」としたが、苦しんだ展開を「野球部の歩みが凝縮された試合だった」と振り返った。

 昨秋の県大会では優勝。しかし、さらに力を付けて臨んだはずの春の県大会では準決勝で敗れた。「自分たちのミスで負けた」と松本康希主将(3年)。春の連覇は6で途絶えた。

 以降、選手は話し合いを繰り返した。野球に取り組む姿勢を見直し、それまで以上の緊張感が生まれた。「あの負けが大きかった」と選手は口をそろえる。敗戦がチームを大きくした。

 10連覇という数字を背負って挑む13度目の聖地。斎藤監督は「連続で行くからには使命感がある」と話した。「(優勝は)ごほうびではない。これから普段より厳しくしていく」。夏の福島大会で敗れ去った77チームが納得できる野球を聖地で体現する。