『逆転の聖光』甲子園で底力発揮 「常連校の責任感じている」

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 「逆転の聖光」が甲子園で底力を見せつけた。12日に行われた全国高校野球選手権大会2回戦。聖光学院は8回のワンチャンスで一挙4点。「逆転できると信じていた」。激戦の福島大会を勝ち上がった聖光ナインの自信と経験は大舞台でも揺らぐことはなかった。

 7回を終わって1―3の2点差。春夏通じて初出場のクラーク国際(北北海道)の右横手投手を打ちあぐね、反撃の糸口をつかめずにいた。8回の攻撃が始まる前、斎藤智也監督は「大胆に攻めるしかない。あと2回、思い切りいけ」とげきを飛ばした。その一言で自慢の攻撃力が息を吹き返す。

 四球と安打で無死一、二塁とすると、クラークの守備にほころびが見えた。聖光学院のお家芸のバントの処理を相手投手が誤り無死満塁。そして、この試合で攻守の立役者となった小泉徹平(2年)が逆転の三塁打。四球を含めわずか9球での「電光石火の逆転劇」だった。

 追い込まれたときの強さと畳み掛ける攻撃力は毎日の練習に裏付けされたものだ。試合形式の練習で「終盤3イニングを残して3点負けている」などの状況を想定、逆転するイメージをチーム全員で共有する。

 福島大会で劣勢をひっくり返した試合が何度もあった。「厳しい試合を覚悟していた。負けていても焦りはなかった」。選手たちは白熱した試合を振り返り「勝てると信じていた」と強調する。

 3年間で選手が入れ替わる高校野球で、聖光学院が築いてきた10年連続の甲子園出場はまさに偉業。斎藤監督は「出させてもらっている責任を感じている。中途半端にぽろっと負けて帰れない」と語る。

 「どんな試合でも、ひた向きにやり切りたい」と主将の松本康希(3年)。最高成績の8強を超えるため聖光ナインが挑む夏は終わらない。