聖光学院、2年連続「夏16強」進出 聖心ウルスラに逆転5-4

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【聖光学院―聖心ウルスラ】聖心ウルスラに勝利し、先発の前田〈10〉らとタッチを交わす聖光学院のエース斎藤(右)=甲子園球場
2回戦
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ウルスラ
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聖光学院
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 第99回全国高校野球選手権大会第8日は16日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われ、11年連続14度目出場の聖光学院は2回戦で聖心ウルスラ(宮崎)との接戦を5―4の逆転で制し3回戦に進出、2年連続で16強入りした。

 聖光は、2回に先発前田秀紀が聖心ウルスラ打線につかまり3失点。序盤から追い掛ける展開となったが、3回に代打小水内浩太(はると)の中前打と松本聖也の右中間を破る二塁打で1死二、三塁とすると、3番瀬川航騎が三塁線を破る二塁打で2点を返した。さらに4回には小泉徹平が右前打で出塁し、2死三塁から矢吹栄希(はるき)の中前打で同点とした。

 5回、左前打で出塁した松本が盗塁と2度の暴投で生還し、勝ち越し。8回には柳沼楽人が二塁打で出塁すると犠打と捕逸でさらに1点を加え、リードを2点に広げた。4回から継投したエース斎藤郁也は9回にソロ本塁打を浴びたものの、変化球主体の好投で聖心ウルスラ打線を6イニングで1点に抑え、逃げ切った。

 無念降板、前田の分も...エース・斎藤『奮起』

 背番号10の先発前田秀紀(3年)と斎藤郁也(同)の継投で逃げ切った聖光学院。4回からマウンドに登った斎藤は「コントロールが良く、いろいろなボールで組み立てられた」と好調ぶりを見せた。

 相手の聖心ウルスラは低く打ち返す打撃が持ち味。先発前田は低めに球を集めたが「腕を振り切れていなかった」。また打球が野手の間に転がるなど、うまくリズムをつくれず3失点。斎藤智也監督は三回の前田の打席に代打を送った。想定よりも早い継投だった。「ごめん」。降板が決まると前田はブルペンで準備する斎藤の元へ行き、声を掛けた。負担を掛けてしまった申し訳なさがあった。

 そんな前田に「仕方ない。大丈夫」と斎藤は気丈に応じた。仲間として、ライバルとして磨き合ってきた投手陣の結束は固い。斎藤にも「今まで前田に助けられたことも多くある。今度は自分の番」との思いがあった。前田から相手打者の特徴を聞き、マウンドへと向かった。

 斎藤は立ち上がりこそ苦しんだが、制球がさえ、ストライク先行。完封した初戦で有効だったチェンジアップが狙われているとみるや、決め球をスライダーへと換えた。最終回こそ失投をスタンドに運ばれたが、すぐに気持ちを切り替え、最後の打者もスライダーで打ち取り、ベンチに向かって拳を掲げた。

 8強入りが懸かる次戦の相手はどちらが勝ち上がってきても名門校だ。ただ斎藤は言う。「ベスト8の壁を絶対超えようとやってきた。どんな相手が来ても勝つ」

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