聖光学院ナイン、貫いた「全員野球」 仲間を信じ戦った『夏』

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広陵に敗れ、ベンチ前で唇をかみしめる聖光学院ナイン=19日、甲子園球場

 「この仲間と野球ができてよかった」。チーム全員で日本一を目指した聖光学院。19日の甲子園3回戦で強豪広陵に、チーム一丸の総力戦で真正面から挑んだが、あと一歩及ばずナインの熱い夏が終わった。

 初回から瀬川航騎(3年)が「大観衆だったが、違和感なく試合に臨めた」と、今夏の甲子園チーム初となる先制本塁打を放ち、チームは勢いづいた。5回には、「自分の力以上のものが出せた」と、振り返る佐藤晃一(同)の本塁打を含む4連打で一時リードを奪った。

 しかし同点で迎えた最終回、ホームラン一発で突き放された。「このメンバーなら、もっとやれる」。今平信一(同)はベンチから、レフトスタンドに吸い込まれていくボールを見ても、最後まで仲間の力とチームの勝利を信じ続けた。

 この日登板機会が訪れなかった前田秀紀(同)は自分がマウンドに立てなかった思いを胸にしまい「みんなに感謝でいっぱいだ」と試合後唇をかみしめた。

 チームは11年連続で甲子園に出場しているが、ナインにとっては3年間しかない。厳しい練習に耐えられたのは仲間のおかげ、仲間との競争があったからこその甲子園だ。

 「負けたという現実が受け入れられない」。大平悠斗(同)は最高のチームで挑んだ日本一を目指す戦いが、突然終わってしまったことに試合後も納得できなかった。

 ベスト16での終戦は、聖光ナインにとって決して悔いのない結果ではないが、「負けたがベストを尽くせた」と松本聖也(同)が語った通り、ナイン一人一人が全力を尽くした夏であることに違いはない。

 【8月19日の聖光学院・試合結果】全国高校野球選手権大会

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