日本一へ出陣!聖光学院「打撃に自信」 冬の鍛錬で一回り成長

 
開幕戦に向け、気合十分の聖光ナイン=22日午後、兵庫県市川町

 甲子園球場で23日に開幕する第90回選抜高校野球大会。開会式直後の開幕試合で初戦を迎える聖光学院は県勢初の日本一を狙う。初の東北王者として挑む5年ぶりのセンバツの舞台。主将の矢吹栄希選手(3年)は「大会の最後まで戦うつもりでいる」と言葉に力を込めた。

 ナインは22日の開会式リハーサル後、兵庫県市川町のグラウンドで練習。好投手として評価の高い東筑(福岡)のエースを想定し、横手投げ対策の打撃練習に時間を費やした。

 冬場の練習の中心は体力づくりだった。ウエートトレーニングに加え、綱登りや室内で重さ約30キロのタイヤ押しなどの「泣くほどつらい」練習をこなした。その結果、選手らの体は一回り厚みを増した。4試合で44点を奪い、昨秋の東北大会優勝の原動力となった打撃力も進化。中心打者の矢吹選手は大阪入り後、練習試合で特大の本塁打を放つなど好調だ。「今のできる限りを本番に出したい」と話す。

 強豪がひしめくブロックでの戦いとなるが、斎藤智也監督(54)は「勝つことが宿命づけられてきている。今までの歩みを信じて潔く戦う」と意気込む。

 観察力で走塁支える

 斎藤智也監督が「頭の切れが良く、絶対に外せない」と評する選手が聖光学院を支える。鋭い観察力を買われ、三塁コーチャーを任された水光燦太郎(みずこうさんたろう)選手(3年)は、母からもらったストップウオッチで仲間の走塁タイムを記録、得点のイメージを組み立てている。

 昨秋に右肘を剥離骨折し、今は治療中に任せられた三塁コーチャーに徹する。水光選手は「みんなの役に立ちたい。自分の判断が勝負を分ける。役割を果たしたい」と表情を引き締めた。

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