『激闘』磐城が聖光学院を撃破 延長10回、王者の7連覇阻む

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【聖光学院―磐城】校歌を歌い終え、応援席に向かって駆け出す磐城ナイン=あづま球場
準決勝
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(延長10回)

 第68回春季東北地区高校野球県大会第6日は22日、あづま球場(福島市)で準決勝2試合が行われた。磐城は7連覇を狙った聖光学院に延長10回の末、10―9で競り勝って11年ぶり、光南は日大東北を4―3で破り、15年ぶりの決勝進出を果たした。決勝が公立校同士の対戦となるのは1999(平成11)年の福島商―光南以来、17年ぶり。

 最終日の23日は同球場で光南―磐城の決勝と、決勝に進出した両チームとともに東北大会に出場する残り1校を決める日大東北―聖光学院の3位決定戦が行われる。決勝は正午、3位決定戦は午前9時30分開始予定。

 夏の福島大会のシードポイントは準決勝終了時点で聖光学院、学法石川、光南、磐城の後に福島商と日大東北が並び、いわき光洋、小高工と続く。

 延長10回の乱打戦

 延長10回裏2死三塁、球場はざわつき、異様な空気に包まれていた。1点をリードするのは磐城。一、二塁間に転がった打球を二塁手林瑞輝(3年)が拾い、ボールが一塁手神田大河(同)のミットに収まると、選手たちの喜びが爆発した。「勝ったんだ」。磐城が春6連覇中の王者・聖光学院を破った瞬間だった。

 両チーム合わせて27安打19得点という乱打戦。聖光学院の強力打線を前に粘りの投球を見せたのが、背番号13の左腕佐藤啓太(同)だった。3番手としての登板に「自分がやるしかないと思った」。マウンドでの心境を振り返った。

 木村保監督は前日のミーティングで、支部予選から準々決勝までほとんどの試合で登板したエース戸田開斗(同)を休ませる意向をナインに伝えていた。「戸田を決勝の舞台で投げさせよう」。この言葉に、佐藤ら控え投手が奮起した。

 「ずっと戸田に頼ってきた。今度は自分たちが支えるんだと思った」と佐藤。4回途中にマウンドに上がると、持ち味の制球力を生かして内外角に投げ分け、「絶対勝つという強い気持ち」で王者からの勝利をたぐり寄せた。

 「みんなでつかんだ勝利」と佐藤。仲間の力投を目に焼き付けた戸田は「決勝は自分が見せる番」と闘志を燃やした。東北大会出場を手にした今、次に狙うのは頂点だけ。厚みを増した投手陣で、20年ぶりの優勝をつかみに行く。

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