光南、15年ぶり優勝 公立校決戦、春季高校野球福島県大会

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【光南―磐城】15年ぶりの優勝を果たし、笑顔で応援席に応える光南ナイン=あづま球場
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 第68回春季東北地区高校野球県大会最終日は23日、あづま球場(福島市)で決勝と3位決定戦が行われた。17年ぶりに公立校同士の対戦となった決勝は光南が10―7で磐城を破り、15年ぶり2度目の優勝を飾った。3位決定戦では、聖光学院が6―4で日大東北に競り勝った。光南、磐城、聖光学院の3校は岩手県で6月9日に開幕する東北大会に出場する。光南は7年ぶり4度目、磐城は2年連続13度目、聖光学院は東日本大震災による中止を挟み、7大会連続12度目の出場。

 我慢強く、ひたむきに 序盤から連打「10得点」

 光南は14安打10得点と打線がつながり、追いすがる磐城を振り切った。先制を許した光南は2回2死から満塁とすると、溝井の適時三塁打などで5点を挙げて逆転。4、5回にも1点ずつを加点した。6回には松本京の右越え二塁打など5連続長短打で3点を追加、磐城を突き放した。投げては先発坂路翔が7回3失点と粘りの投球。終盤は反撃を許したが、9回途中からマウンドに立った石井が後続を断った。

 光南の校歌が15年ぶりに決勝終了後の球場に響き渡った。準決勝までは全て2点差以内の接戦を強いられ、決勝も終盤に追い上げられる苦しい展開。「技術は高くないが、我慢強さは意識した。基礎に本気で取り組んできた」と渋谷武史監督。2度目の優勝は、苦境を乗り越えるひたむきな努力でつかんだ結晶だった。

 溝井琴博(3年)は「自主練習のしすぎ」で4月に右足を疲労骨折。それでも、他の選手が帰宅しても自主練習に取り組む姿勢を変えなかった。復帰した今大会は持ち前のバットコントロールで打線をけん引、この日は2回2死満塁から走者一掃の三塁打を放ち、試合の流れをつくってみせた。

 2安打1打点を挙げた西牧駿(同)は中学時代、砲丸投げを専門とする陸上選手。本格的に野球を始めたのは高校に入学してからだった。「早くみんなに追いつきたい」。その一心で練習に没頭、4番の座をつかんだ。

 チームとしても、準々決勝までは無失策と我慢強く守り、決勝では6回の5連打など抜群の集中力を見せた。東北大会では「優勝に見合ったプレーをしたい」と溝井。西牧は「強いチームの投手との対戦が楽しみ」と大会を待ち望む。苦しみの先にある喜びを味わった光南が、東北の強豪校をも乗り越える。