聖光学院、初戦突破 先発・斎藤、福島県大会の雪辱に『涙』

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【能代―聖光学院】能代を1点に抑え完投した聖光学院の斎藤
2回戦
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能代
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聖光学院
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 第63回春季東北地区高校野球大会は9日、下位打線がつながり好機を確実にものにした聖光学院が能代を振り切った。

 試合後、笑顔で応援席に駆け寄る聖光学院ナインの中で唯一、涙を見せたのが斎藤郁也(2年)だった。「ほっとした」。悔しさだけが残ったマウンドから約2週間。勝利を告げる校歌が流れた瞬間、緊張が解けて目が潤んだ。

 県大会準決勝の磐城戦で2回から登板したが、3回途中までに2失点し降板した。「情けなかった」。チームは敗れ、先輩たちが紡いできた「春7連覇」を逃した。

 打者の内角を突くことができなかったのが反省点だった。大会後は内角を中心にブルペンで投げ込む日々。ベンチを外れた3年生が打席に入り、打者役を買って出てくれた。「思いを感じた」。ボールが何度当たっても、打席に立ち続ける先輩たちの分まで戦う覚悟で臨んだ東北大会だった。

 先輩の思いを背負ったマウンドは6回途中まで無安打に封じるなど、4安打1失点の好投。打撃でも、チームの全打点をたたき出してみせた。「打撃は期待されていない。思いっきり振るだけ」と謙遜した斎藤だが、「もっとレベルアップして、『弱い』とは言わせないようにしたい」。「打撃のチーム」と言われる今年の聖光学院に、頼もしい投手が出現した。