湯本、日大東北との『激戦』制す 延長12回、椎名実った182球

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【湯本―日大東北】延長12回の激戦を制し、喜びを爆発させる湯本ナイン=白河グリーンスタジアム

 第70回春季東北地区高校野球県大会第2日は19日、福島市のあづま球場など3球場で1回戦6試合が行われた。白河グリーンスタジアムの湯本―日大東北は延長12回、湯本が1点を勝ち越し、激戦を制した。ふたば未来は8―3で尚志を下し、春、秋合わせ県大会初勝利。あづま球場では磐城、いわき光洋が福島北、喜多方桐桜をコールドで退けた。ヨーク開成山スタジアムでは福島商が学法福島との県北対決を制し、若松商はコールドで橘を下した。第3日の20日は3球場で1回戦7試合が行われる。

 湯本エース・椎名「気持ちだけで投げた」

 エース左腕の椎名孔智(3年)が最後の打者に投じた182球目。湯本の右翼手鈴木彗斗(2年)が邪飛をつかむと、椎名は勝利の雄たけびを上げ、喜ぶナインの輪に包まれた。

 「私立校に勝つことをテーマに練習を積んできた」。昨秋の県大会準決勝で湯本は聖光にコールド負け。椎名も王者の攻撃力に圧倒され、普段通りの投球ができなかった。悔しさから筋力トレーニングや変化球の切れに磨きを掛ける日々。"打倒私立"を目標に掲げ、練習に明け暮れた。

 序盤はマウンドの高さから制球に苦しみ、6回までに2点のリードを許した。「俺が(後ろにそらさず)止める」。中学時代から互いを知る捕手の井上太梧(同)の言葉で、直球と変化球が低めに集まり、スコアボードにゼロが続いた。

 11回で170球に達して迎えた延長12回。自身の二塁打で好機を広げ、ようやく1点を勝ち越した。「握力もなくなり、気持ちだけで投げていた」。最後に残っていたのは気合だけだった。「一つの関門を突破したに過ぎない。あくまで優勝することがチームの目標」と椎名。激闘を制した左腕の言葉は力強かった。

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