磐城が延長13回『激闘』制す 3位決定戦、光南とタイブレーク
3位決定戦 |
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第70回春季東北地区高校野球県大会最終日は28日、福島市のあづま球場で決勝と3位決定戦が行われた。3位決定戦は延長13回タイブレークの末、磐城が光南を1―0で下した。
東北大会への最後の椅子を懸けた試合は手に汗握る投手戦となった。互いに無得点で迎えた延長13回表の光南の攻撃。タイブレークの走者を一、二塁に背負いながら好投を続ける磐城の先発小山泰生(3年)は、直球で相手打者を内野ライナーに打ち取り、二重殺に仕留めると雄たけびを上げた。
準決勝、福島商戦は六回から継投を予定していたが熱中症のために登板を回避。「昨日は迷惑をかけた。今日は自分が投げ抜く」。自身のふがいなさを反省して迎えた試合だった。初回にいきなり1死二、三塁のピンチを迎えるが後続を連続三振に打ち取り、その後は尻上がりに調子を上げた。
だが、相手先発小椋瑠偉(同)の好投もあり、味方もなかなか点を奪えない。それでも「ここは我慢強く待つだけ」と、自分の投球と守備の仲間を信じて投げ続けた。タイブレークの相手の攻撃を無得点に抑えた延長13回裏、ついに味方が応える。1死一、二塁の場面で近藤琢磨(同)が左中間を破る適時二塁打を放つと、二走長沼陽也(同)が生還し勝負を決めた。
激闘を制して手にした東北大会の切符。155球を投げきった小山は勝利の余韻にひたりつつ、「夏に優勝するためにも勝ち進んで力をつけたい」と次を見据えた。