学法石川、土壇場に試合ひっくり返す 福島西に4-3サヨナラ

 
【福島西―学法石川】9回裏学法石川1死満塁、竹本の適時打でサヨナラのホームを踏む三走佐藤日=白河グリーンスタジアム

 第71回春季東北地区高校野球県大会第5日は24日、郡山市のヨーク開成山スタジアムと白河市の白河グリーンスタジアムで準々決勝4試合が行われ、ベスト4が決まった。ふたば未来は県北第1代表の福島商を5―3で下し、初の4強入り。学法石川は福島西に4―3のサヨナラ勝ちで7年ぶりに準決勝に進出した。第6日の25日はヨーク開成山スタジアムで準決勝2試合が行われる。午前10時から日大東北―東日大昌平、午後0時30分からふたば未来―学法石川。

 学法石川・竹本、最後に大仕事

 学法石川が土壇場で試合をひっくり返した。最終回、竹本江希(3年)の打球が中前に抜け、三走佐藤日翔(2年)が生還するとベンチの選手はグラウンドになだれ込んだ。

 殊勲の一打を放った竹本は9回まで4打数無安打。同点に追い付いてからの第5打席は前の打者が敬遠され、1死満塁と絶好のサヨナラの好機で回ってきた。この試合、打撃の不調から試合中に打撃フォームを変えるなどしてきたが、この打席は元の打ち方に戻した。初球のボール球を見送り、2球目の外角直球を振り抜く。「抜けたと分かった」という打球は前進守備の二遊間から中前へ。仲間からの手厚い祝福を受けた竹本は「みんなの力で打った一打」と胸を張った。

 福島西が8回に勝ち越し、一度は流れを失ったかにも見えたが、最後に学法石川が見せた底力。「こういう試合が自信になる。目の前の一戦一戦に集中する」と竹本。2007(平成19)年以来、12年ぶりの春の王者へと突き進む。

 【5月24日の試合結果】春季高校野球福島県大会・第5日

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