「春季高校野球東北大会」6日開幕 東北王者へ福島県勢『闘志』

 
第1代表の東日大昌平メンバー

 第66回春季東北地区高校野球大会は6日、山形県中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで開幕する。県大会を勝ち上がった東北6県の代表校18校が10日までの5日間、春の東北王者の称号を懸けて熱戦を繰り広げる。県勢は東日大昌平(第1代表)、学法石川(第2代表)、日大東北(第3代表)が出場する。

 東日大昌平は大会初日の6日、荘銀・日新スタジアムの2回戦第2試合(午後1時開始予定)で、能代(秋田第2代表)と対戦する。学法石川は7日、荘銀・日新スタジアムの2回戦第2試合(午前11時30分開始予定)で東北(宮城第2代表)と対戦する。日大東北は6日、山形市のきらやかスタジアムの1回戦第1試合(午前11時30分開始予定)で盛岡大付(岩手第3代表)と対戦する。

 チーム力が成熟

 【東日大昌平】2年ぶりの東北大会出場。県大会2回戦では優勝候補の聖光学院を破り、勢いに乗って初の頂点に駆け上がった。就任4年目の伊藤博康監督の下、チームの成熟度が増した。投手陣は藤井玲衣(3年)と横田龍星(2年)を中心に5投手が投げ、実戦経験を積んだ。決勝を完投した背番号19の村上椋音(3年)は最速144キロの直球に力がある。打線はチーム打率3割5分5厘。長短打を絡めて少ない好機をものにする。打率トップは4割4分4厘の増子颯(同)、長打4本の水戸部稜希(同)は勝負強い。

 破壊力ある打線

 【学法石川】7年ぶり18度目の出場。県大会では最終回の逆転など接戦をものにした。今季から指揮を執る佐々木順一朗監督の采配も光る。5試合で62安打、36得点と打線は県代表チームの中でトップの破壊力。チーム打率は3割3分2厘で、1得点に終わった決勝以外は2桁安打と下位打線まで切れ目がない。打線の中心は打率5割7分1厘をマークした佐藤日翔(はると)(2年)。打率5割の竹本江希(3年)や一発のある藤原涼雅(同)も注目だ。投手陣は横山凌(同)を軸に継投もある。強豪相手にチーム力にさらに磨きを掛けたい。

 磯上、投打けん引

 【日大東北】代表決定戦を制し、5年ぶり11度目の切符をつかんだ。チーム打率は3割4厘。打撃に波はあるものの、1試合平均4本の犠打から相手を揺さぶる。投打でチームを引っ張るのはエース磯上航希(3年)。準々決勝、代表決定戦など重要な一戦では先発を託され最少失点に抑えた。打率も4割越えで本塁打も放った。守備では二塁手富樫亮太(同)、遊撃手黒川颯斗(同)を中心に堅守を発揮した。東北の舞台では打撃陣の奮起とともに、古川蓮(同)、笹沼優人(同)ら投手陣の底上げを図りたい。

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