福島工が逆転サヨナラ、激戦に終止符 会津学鳳、延長11回無念

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【会津学鳳―福島工】延長11回サヨナラ勝ちを決め、喜びを分かち合う福島工ナイン=あいづ球場

 第68回秋季東北地区高校野球県大会第2日は17日、会津若松市のあいづ球場と会津坂下町の鶴沼球場で1回戦5試合が行われた。福島工は会津学鳳に6―5で延長11回逆転サヨナラ勝ちした。安積は光南に5―0で快勝。郡山は会津工に12―3、平工は只見に8―1でコールド勝ちした。小高工は4―3で須賀川桐陽に競り勝った。

 主将・宇佐見が決勝打

 主将のガッツポーズを合図に、福島工ナインが一斉にベンチから飛び出してきた。延長11回の激戦に終止符を打ったのは、不調にあえいでいた主砲宇佐見滉一(2年)。起死回生のサヨナラ打を放ち、「迷惑ばかり掛けていたので、本当にうれしかった」と笑顔で歓喜の輪に加わった。

 相手の会津学鳳・竹田拓斗(2年)は球速90キロ前後の変化球を操る軟投派左腕。福島工打線は中盤以降、犠打の構えからタイミングを合わせる「バスター打法」を試みたが、好機で決定打を欠き、終盤は劣勢を強いられた。

 それでも「みんな諦めていなかった」と宇佐見。9回に1点差を追い付くと、延長11回にも再び驚異的な粘りを見せた。「何が何でも打ちたかった」。4番ながら、拳一つ分ほどバットを短く持ち、初球の直球をコンパクトにスイング。執念が乗り移ったかのような打球が中前に弾んだ。

 新チーム発足時、「気持ちの強さ」を評価され、広瀬修一監督から主将に指名された。指揮官、そして仲間からも全幅の信頼を寄せられる4番は勝負どころで期待に応えた。センバツ出場を目標に掲げるが、「まずは目の前の試合に集中したい」。主将の泥くさい姿勢が周りの選手にも浸透していきそうだ。