【福島県勢3校・戦力紹介】秋季東北...センバツ出場へ『闘志』
来春の「センバツ」出場を懸けた第71回秋季東北地区高校野球大会は12日、秋田市で開幕する。東北6県の各県大会を勝ち抜いた上位3校の計18校が出場する。県勢は4年連続18度目の出場の第1代表聖光学院、2年ぶり12度目の出場の第2代表日大東北、3年ぶり19度目の出場の第3代表福島商の3校が頂点を目指す。県勢3校の戦力を紹介する
初日は開会式に続いて4試合が行われ、日大東北がさきがけ八橋球場第2試合(午後1時30分開始予定)で山形第1代表の酒田南と対戦する。福島商は13日、こまちスタジアム第1試合(同8時30分開始予定)で宮城第1代表の仙台育英と、聖光学院は第2試合(午前11時開始予定)で昨秋の東北大会決勝で激突した岩手第2代表の花巻東と戦う。
強力打線で『連覇』狙う
【聖光学院】前回王者として連覇を目指す。県大会はチーム打率3割7分1厘、1試合平均10.6得点と爆発力のある打線が際立った。
夏の甲子園を経験した小室智希(2年)は県大会の準々決勝、決勝で本塁打を放つなど長打力が備わった。打率4割2分1厘の2番片山敬(同)は試合の状況に応じて犠打をきっちり決め、長打力もある。投手陣は、左の軟投派須藤翔(同)が3試合に登板して要所を締めた。公式戦デビューした右腕の金沢昂平(同)も球威がある。
エース・磯上『攻守』でけん引
【日大東北】県大会準決勝までの3試合は失点0と堅守が光る。チーム打率は3割1分9厘で勝負強さを発揮する。
エースの右腕磯上航希(2年)は自責点0。準々決勝の磐城戦では13奪三振の完投勝利を収めた。打撃でも中軸を担うなど攻守のキーマンだ。投手陣は磯上のほかに4投手が控えており、層が厚い。打線は6割1分5厘と打率トップの長峯幸之助トーマス(同)が引っ張る。富樫亮太(同)も打率4割超えと、打線につながりが出れば大量得点を見込める。
打線が好調『堅実なプレー』
【福島商】手堅く得点を奪う堅実な野球で3年ぶりの東北大会出場をつかんだ。
犠打で走者を進める攻撃が定着した。県大会のチーム打率は3割5分6厘で4番渡辺直紀(2年)は打率5割と好調。けがから復帰した俊足の先頭打者野田智大(同)が好機をつくる。エース大内良真(同)は3試合に登板して3失点とまずまずの仕上がり。最速140キロをマークする直球とスライダーを武器に組み立てる。守備は4試合で8失策と安定せず、立て直したいところだ。
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