日大東北、延長12回力尽きる 酒田南に1-4、満塁策が裏目に

 
【日大東北―酒田南】延長12回表酒田南2死二塁、3点を許し肩を落とす磯上(右)と弓田=さきがけ八橋球場
2回戦
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
酒田南
0
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1
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0
0
0
0
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0
3
4
日大東北
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0
0
0
0
0
1
0
0
0
1
(延長12回)

 日大東北打線は5安打に抑えられ、エースの粘投に応えられず山形第1代表酒田南に1―4で敗れた。

 日が傾き、タイブレーク突入も予想された3時間にも及ぶ投手戦。197球を投げきった日大東北のエース磯上航希(2年)は、最後の最後で力尽きた。

 「気持ちが切れたら負けると思っていた」。安打こそ浴びるが、内角を攻める制球力を武器に失点を最小限に抑えた。自信を持って内角の厳しいコースを突き、6、8回に選択した満塁策では、いずれも相手打者のバットを詰まらせ、内野ゴロに仕留めた。女房役の捕手弓田公幾(同)も「気を抜いた配球は1球もなかった」と振り返る。

 しかし、延長12回に2死から走者を出すと、この日3度目の満塁策が裏目に出る。「(打者の目が)内角に慣れてしまっていたかもしれない」と磯上。長打を許し、試合を決められた。

 敗れはしたが自責点は1。18安打を浴びても後続を断ち切った投球を磯上は「次につながる経験」と話す。この敗戦をバネに2年生エースはさらなる成長を遂げる。

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