「福島にいい報告を」 射撃・佐藤明子選手、初の大舞台に挑む

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「親戚がいる福島県にもいい報告ができるよう頑張りたい」と意気込む佐藤=リオデジャネイロ・五輪射撃センター

 本格的に競技がスタートしたリオデジャネイロ五輪。本県関係は、射撃の佐藤明子(32)=警視庁、本籍いわき市=が大会第3日の7日に女子10メートルエアピストル、大会第5日の9日に同25メートルピストルに出場、決勝進出やメダル獲得を見据える。競技はいずれも午前9時(日本時間午後9時)開始予定。

 銃声が鳴り響き、緊張感に満ちた五輪射撃センター。最終調整に臨んでいる佐藤は「良いイメージを持っている。とにかく最高の状態に整えたい」と会場の雰囲気とは対照的にリラックスした様子だ。

 大会直前にスイスやオーストリアで行われた強化合宿に参加。7月31日にリオに入り、腕の上げ方や引き金を引く人さし指の感覚など、緻密な射撃動作を念入りに確認している。予選の日本記録(393点)更新、全日本選手権で2連覇の経験がある得意のエアピストルは上位入賞が目標。そのためには、「射撃は同じことの繰り返し。フォームのずれを少なくして、いかに正確性を上げるか」が鍵を握るという。

 競技生活9年目で挑む初の五輪。白バイ隊員の夢を諦めきれなかった2010(平成22)年夏、全国の警察から優秀な射撃選手が集まる合宿で五輪経験者の先輩から「中途半端な気持ちでは勝てない」と指摘され、アスリートとしての自覚が芽生えた。「何げない会話だったが、すごく印象に残っている」と振り返る。

 父康博さん(60)はいわき市出身。警察官を選んだのは福島県警に勤めていた祖父の影響が強い。五輪出場が決まると、親戚からは何度も激励を受け、自身の活躍を紹介する新聞記事などが送られてきた。6月下旬には、同市好間町に住む伯父和博さん(69)から一通の手紙が届いた。「気負わずに頑張って」

 本番には、康博さんら家族4人が会場に駆け付ける予定だ。「親戚のいる福島県にも、いい報告ができるように頑張りたい」と決意を胸にピストルを撃ち込む。