佐藤明子選手『東京』で雪辱 自身初の大舞台、宿題残る結果
自身初の大舞台で宿題が残された。射撃女子25メートルピストル予選で34位に終わった佐藤明子(警視庁、本籍いわき市)。「ふがいない結果。とにかく悔しい」と漏らした。
「気付かないところで五輪という重圧があったのかもしれない」。42位に終わった7日の10メートルエアピストルに続き、この日も試練が待っていた。前半の精密射撃は着弾点が中心にまとまらず、しばらく腕を組んで考え込む場面が見られた。気持ちを切り替えて臨んだという後半の速射射撃も得点が伸び悩み、「得意の速射で逆転を狙っていたのでショックが大きい」と困惑した。
競技生活9年目。前回ロンドン大会で惜しくも代表に入れず、五輪出場が明確な目標となった。昨年の全日本選手権では女子25メートルピストル2連覇を達成。国内の第一人者に成長したが、念願の五輪で世界との差を痛感した。今後は東京大会を視野に入れ、競技生活を続ける。4年後は36歳。それでも、「幅広い年齢層が活躍している競技。このままでは終われない」と雪辱を誓う。
試金石となるのはワールドカップや世界選手権などの国際大会だ。心身共に成熟した状態で地元開催の五輪に臨むため、「実績をつくりたい」と思い描く。応援に駆け付けた父康博さん(60)ら家族は「緊張しているのがよく分かった。残念だったけど、これからも応援していきたい」とねぎらった。家族に温かく迎えられた佐藤に、いつも通りの笑顔が戻った。
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