山下航平...五輪DNA誇りに 陸上・三段跳び、親子2代の挑戦

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母校での壮行会に臨み、五輪に向けて決意を新たにした山下=7月25日、福島市・橘高

 陸上男子三段跳びの山下航平(21)=筑波大4年、橘高卒=が大会第11日の15日、念願の五輪出場を果たす。山下の父訓史さん(53)=橘高教=は同種目で1988(昭和63)年ソウル、92年バルセロナの二つの五輪に出場した日本記録(17メートル15)保持者。親子2代の挑戦で脚光を浴びるが、「まずは自分の力を出し切りたい」と自己ベスト16メートル85の更新を狙う。

 トップアスリートの「DNA」を受け継ぐホープは今季、飛躍を遂げた。5月の関東学生対校選手権(関東インカレ)で五輪の参加標準記録に到達。優勝すれば代表入りが決まった6月の日本選手権は3連続ファウルの「記録なし」に終わったが、7月の南部記念で優勝を飾り、日本陸連の追加選出で代表の座に滑り込んだ。

 五輪選手村では久しぶりの再会を待ちわびた人がいる。95年ふくしま国体の強化選手として本県の県立高教諭に採用されたフェンシング日本代表の橋本寛監督(51)=ネクサス。当時勤務していた福島商高で訓史さんと同僚になり、そのころに生まれた山下の成長を見届けた。橋本監督は「当時はまだ赤ん坊だったので、五輪に出場するなんて感慨深い」と振り返る。

 生まれ育った福島市でも多くの人が期待を寄せている。6月には母校の橘高で教育実習に臨み、部活動に参加。7月には全校生による壮行会が開かれ、「自分の実力を最大限に発揮することが第一の目標」と決意を語った。自身にとっては五輪が初の国際大会となるが、「やることは変わらない」と平常心で挑む。